ヒストリカルデータって正確に過去のローソク足を写しているんじゃないの?
結論から言いますと、使っているFX業者のヒストリカルデータと一致させないとほとんど正確ではありません。
ですから、ヒストリカルデータをダウンロードして過去検証して手法を構築して使ったとしても通用しない場合があります。
今回の記事ではヒストリカルデータは正確ではことについて解説していきます。
使っているFX業者の過去データでないと正確ではない
EAのバックテストを行う際に、使っているFX業者のヒストリカルデータでバックテストを行うと正確ではありますが、違う別のFX会社のヒストリカルデータをインポートして使用していた場合は正確性がほとんどないです。
各FX業者は通貨レートが微妙に違っているので、使うFX業者によってはルールが通用する場合と通用しない場合があります。
使っているFX業者のヒストリカルデータでmetaquotes社が提供している過去のデータがダウンロードされる場合がありますが、使っているFX業者の過去のローソク足のデータと正確性がないので気をつけた方がいいです。
要は使っているA社に別のB社のローソク足のデータをA社にも同じデータで反映させているわけです。
もし使っているFX業者がmetaquotes社のヒストリカルデータしかない場合は、使っているFX業者のレートとなるべく近いレートのヒストリカルデータを提供している別のFX業者からダウンロードして入れる必要があります。
それでも完全に一致しないはずですから、あまり正確性があるとは言えませんがmetaquotes社よりかは少し正確と言えます。
以下の場合はXMで使っている初回起動時のGBP/JPYの実際の1分足のデータになります。
通常初回時は1分足ですと5日分まで実際のXMの過去のローソク足のデータが入っています。
2023/3/31 4:08以前のデータからはない状態になっています。

これをmetaquotes社のローソク足のデータをダウンロードしようとした時にダウンロード・アラートが出るのですが、以下のように記載されています。

要は、使っているXM業者の過去のローソク足のデータと一致しないのですがダウンロードしますか?という内容です。
これでそのままOKを押してダウンロードした後に以下の画像のようにローソク足のデータが反映されます。

上の画像のように上半分の赤枠内にある2023/3/31 4:08までのデータはXM業者のローソク足のデータになっていますが、下半分にある2023/2/17 23:52のデータ以前はmetaquotes社のローソク足のデータ反映されていることになります。
2/18から3/31の途中の時刻のデータまでがないのですが以下のようにチャートのデータが飛んでいる状態になります。

fxddやaxioryのヒストリカルデータも厳密には正確ではない
FXDDが出しているヒストリカルデータがありますが、FXDDの業者を使ってFXをしている人はFXDDが提供しているヒストリカルデータを使うと正確です。
例えば、FXDDのヒストリカルデータを使って別のFX業者でヒストリカルデータをインポートして使うと通貨ペアのレートがFX業者によって違いますから厳密には正確とは言えません。
また、axioryやFXDDが出しているヒストリカルデータは他のFX業者で使った場合は正確ではないのです。
作った手法やEA(自動売買)が通用しない場合がある
例えばですが、metaquotes社の過去データを使ってEAで利益が出るものを作成したとしましょう。
ですが、これをXM業者でそのEAを使った場合に必ず通用するとは限らないことを理解しておきましょう。
何故かと言いますと、過去のデータが一致していないから有効性があるとは限らないわけです。
これはEAの製作者側から見るとXM業者の過去データの長い期間がないため、これはどうしようもありません。
ですから、metaquotes社やfxddなどが出しているヒストリカルデータを頼りにEAを作成しているわけです。
もしmetaquotes社の過去データで過去検証して手法を構築したとしましょう。
ですが、これをXM業者で使ったとしても手法が通用するとは限りません。
これらを知っておくことで今後の収支結果が何か変わる可能性がありますから覚えておきましょう。
まとめ
Metaquotes社や他のFX業社が出しているヒストリカルデータには厳密には別のFX業者で使うと正確ではありません。
各FX業者は通貨レートが違うからです。
ですから、必ずしも過去検証して作成した手法やEAが通用するとは限らないということを理解しておきましょう。